任意整理する学生は自己判断で可能?
ローンは20歳にならないと自己責任で借りることはできません。
未成年が借りられるローンは、保護者の同意が必要であるはずです。
もし返済できなくなったら、保護者が肩代わりすることになります。
つまり、保護者という保証人を立てないと借りられないのです。
20歳になると自己の責任において、ローンを利用できるようになります。
消費者金融、信販会社、銀行などから借りることも可能です。
ただ、借りるためには一定の収入があることが条件となり、無職では借りることはできません。
学生ローンは、学生に無条件に融資してくれるローンではありません。
バイトなどの毎月安定した収入があることが条件です。
収入が返済能力を左右し、無収入では返済などできません。
無職・無収入で借りられるローンはヤミ金くらいでしょう。
学生がローンを返済できなくなった場合は、多くの方は親に頼み込んで債務の肩代わりをしてもらっています。
ただ、この方法だと親に借金したことを告白しないといけません。
親に内緒で整理するには、自分で稼いで完済するか、債務整理をするしかありません。
学生が借入できる金額は少ないため、債務整理の方法としては任意整理を利用することが多いでしょう。
任意整理だと少ない費用で行なえますし、債権者の同意を得られやすいのです。
費用は借入件数にもよりますが、1件だと3~5万円くらいです。
複数の借入先があると割引料金を適用してくれる事務所もあります。
任意整理をする上で注意したいのは、個人信用情報に登録されることです。
これはブラックリストのことで、今後5年間はローンを利用できなくなります。
ブラックを避けたい方は自力返済するのが好ましいですが、返済が無理だとわかっている状態なら任意整理をするべきでしょう。
返済できなければ、いずれは債務整理をすることになるからです。
借金問題は時間が解決してくれることはありません。
時効まで逃げ回るという方法は現実的ではなく、何より学生の身分ではすぐに見つかってしまうでしょう。
夜逃げをしても居場所を特定されて、再び厳しい取り立てに遭遇するケースは多いのです。
逃げるという選択肢は捨てて、返済不能だと自覚したら早急に弁護士に相談しましょう。
借金が少ないうちに相談すれば、解決も楽になります。
放置しておくと借金が増えるだけで、今整理するよりも確実に大変になります。
一番避けたいケースは、任意整理では解決できなくなる状況です。
個人再生や自己破産だと、数十万円の費用がかかってしまいます。