任意整理の注意点は整理する業者を絞ること
債務整理をすればブラックリストに登録されます。
任意整理の場合もブラックとなり、ローン契約が今後5年間はできません。
それ以外の注意点は、整理する業者を絞ることが挙げられます。
任意整理が他の債務整理と違うのは、整理したい業者だけ整理できることです。
弁護士と相談するときは、どの業者を整理し、どの業者を除外するのか伝えておく必要があります。
何も話さなければ、すべての業者を整理されてしまう可能性があります。
担保を設定しているローンの場合ですと、任意整理をすることで担保を失うことになります。
例えば、自動車ローンは無担保ローンだと考えている方が多いですが、自動車が担保になっています。
所有者名義を見ると、ローン会社名義になっているでしょう。
完済するまでは借り物であり、自分の所有物ではないのです。
弁護士から業者に対して受任通知が行くと、債務整理の手続きをしていることがバレます。
すると、クルマの回収手続きに移行され、愛車を手放すことになってしまいます。
もっと厄介なのは保証人付きのローンを整理するときです。
保証人に返済請求が行ってしまうのです。
個人再生や自己破産は整理する業者・しない業者を選択することができません。
任意整理はそれが可能ですが、事前に弁護士に伝えておかないとすべて整理される可能性があります。
また、担保や保証人を設定していなくても、あと少しで完済できるローンならば除外するのもよいでしょう。
費用は1件あたりにつき発生し、相場は3万円くらいです。
5件整理しても15万円程度と安く、支払いは分割に応じてくれることが多いです。
弁護士と相談するときは、過払い金についても聞いておくとよいでしょう。
過払い金が発生していれば、ローンを全額相殺できる可能性があります。
ゼロにすることは無理でも、大幅に減額できれば債務整理が不要になるかもしれません。
過払い金請求における注意点は、弁護士の技量により取り戻せる金額が違ってくることです。
全額回収できる方もいれば、10%しか回収できない方もいます。
債権者は相手が弁護士だからと言って、受身になってはいません。
積極的に減額交渉をしてきて、過払い金の支払いを減らそうとしてきます。
弁護士選びをするときは、借金問題の解決実績が多い方を選ぶことです。
報酬が安くとも、借金問題の実績の少ない弁護士に依頼するのは避けるべきです。
費用対効果を考え、多少高くとも実績のある弁護士に依頼しましょう。